成田空港で開業した格安航空会社(LCC)専用「第3旅客ターミナル」。コスト削減のため、天井はむき出しで、電子案内板などもない。代わりに、陸上トラックのようなレーンを設け誘導する工夫が施されていた=2015年4月8日、千葉県成田市(蔵賢斗撮影)【拡大】
ただ、最寄りの鉄道駅がある第2旅客ターミナルからは500メートル以上離れ、重い荷物を持って歩くと15分近くかかる場合も。利用者からは「安く航空機を利用できるのなら、多少の不便さは仕方ない」(20代男性)との声が聞かれた。
成田に乗り入れるLCCは現在14社で、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本など5社が第3旅客ターミナルに移った。年間750万人の利用客に対応できる能力があるが、初年度は5社合計で約550万人の利用を見込む。成田国際空港会社(NAA)は、他のLCCにも利用を働きかけている。
「アジア最下位」
成田がLCC誘致に力を入れる背景には存在感低下への危機感がある。
国内線が主体だった羽田は近年、国際線が拡充。昨年3月の発着枠拡大で、欧州や東南アジア向けの中長距離路線が昼間に利用可能になった。ビジネス客の利便性が高まり、欧州向けなどの便が羽田に移る「成田離れ」の動きが出た。