居場所ハウス近くの市営住宅に住む村上セツさん(92)は、イベントがあるたびに、居場所ハウスに足を運ぶ。震災当時は末崎地区に住んでいたが、知り合いのいない別の地区の仮設住宅に入居。精神的に参ってしまい引きこもっていた。だが、昨年6月、末崎地区の市営住宅に入居したのを機に、居場所ハウスに来るようになり、生活は一変した。家から出て歩くことで体を動かし、居場所ハウスでの知人との交流で明るい気持ちが生まれる。村上さんは「みんながセツさんって声をかけてくれる。ここに来る人は家族みたい。私にとって生きがい」とうれしそうに話す。いろいろな人から声をかけられ、おしゃべりするセツさんの表情はいきいきと輝いていた。
高齢化が進むなか、健康に長生きしたいという願いは誰もが持つことだ。人と人のつながりは、地域の活力を生むだけでない。
居場所ハウスの鈴木軍平館長は「交流することが心身のケアにつながっていく」と話す。(油原聡子/SAN KEI EXPRESS)