≪財政再建めぐり駆け引き 経済成長の扱い焦点≫
2015年度予算が成立したことを受け、政府は夏に向け財政再建計画の策定作業を本格化させる。国と地方の基礎的財政収支を20年度に黒字化する目標は維持する方針だが、より柔軟に財政出動できるよう対国内総生産(GDP)比の債務残高引き下げも重視すべきだという考え方が浮上。経済成長の成果をどう反映させるかをめぐり駆け引きが始まっている。
15年度予算の一般会計総額は過去最大の96兆3420億円で、歳入の約4割を借金に頼る構造は変わっていない。消費税率10%への再増税を17年4月に1年半延期した中で、黒字化への道筋をどう描くかが新たな財政計画の焦点となる。
ただ内閣府の試算では20年度も9兆4000億円の赤字が残る見込みで、黒字化への道は険しい。そこで政府、自民党の一部で持ち上がったのがGDPに対する債務残高の比率を低下させる案だ。