この目標は元来、黒字達成後に目指す課題と位置付けられてきたが、経済規模が拡大すれば、毎年度の収支が赤字のままでも債務残高比率が下がる場合がある。内閣府の試算は高成長と低金利が続く前提のため、GDPが拡大する一方で国債の利子は抑えられ、債務残高比率は15年度の195.1%から20年度には186.0%へ改善する見通しとなっている。
債務残高比率に着目すれば、毎年度の収支が十分に改善しない場合でも財政再建をアピールしやすい面がある。
経済財政諮問会議の民間議員は、経済再生と歳出改革、歳入改革の3本柱で財政再建を進めるべきだとし、毎年度平均でGDP比0.5%程度の収支改善を2月に提言した。
ただ、安倍晋三首相は20年度までは消費税率を10%超に上げる考えがないと明言、痛みを伴う歳出削減の具体的な議論も「4月の統一地方選が全て終わってから」(財務省幹部)となる。(SANKEI EXPRESS)