精巧に複製されたショーベ洞窟の壁画。この写真には欧州では絶滅したサイが描かれている。展示館では野生の牛や馬など400点にも及ぶ壁画が実物と同じように配置されている=2015年4月10日、フランス(AP)【拡大】
ショーベ洞窟が傑出しているのは、洞窟の入り口が約2万3000年前に落盤でふさがれて外気が遮断されたため壁画の保存状態が極めて良好で、先史時代に描かれた動物たちの生き生きとした姿がそのまま残されていることだ。AP通信などによると、1994年12月に仲間2人とともに壁画を発見したフランスの洞窟研究者、ジャン=マリー・ショーベさん(62)は「印象的だったのは、鮮度の良さだった。(壁画を描いた)男性や女性がいままさに描き終えたばかりのようだった。(洞窟を)深くいけばいくほど、壁画は壮大になっていく。まさにアートギャラリーそのものだ」と話している。