役柄は資料や映像で徹底的に研究する。「いままでの役が私の中に生きている。今回はそれを生かした私らしいエポニーヌにしたい。ただかわいそうなだけではない、けなげに生きていて諦めない、芯の強さを表現したい」と話す。
2012年に公開された英国制作の映画版の大ヒットは記憶に新しい。映画の影響もあって、前回は戦闘シーンなどでリアルな表現が追求された。今回は、人物の内面をより深掘りすることに重きが置かれている。「エポニーヌはガサツな部分が減るかも。弱い部分もあるのに、強い部分を自分で示すところが私っぽい、と言っちゃうような。どんな状況でも食らいついていく姿勢は、自分の地でできるかもしれません」
チャレンジ精神前面に
活動の原点は幼少時に住んだニューヨークで、家族と一緒に見たブロードウェーミュージカルの、おぼろげな記憶に遡(さかのぼ)る。「非日常だったけど、もしかしたら自分でも手が届くかもという憧れ。いつかあそこに行きたい」と、本場の舞台に立つ夢を持つ。
最近のミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」では湖の貴婦人役で、アドリブで歌うことを覚えた。「まずは譜面通りに歌うのが基本。でも自分なりの感情や表現で好きに歌える、という勉強ができて新鮮でした」