自閉症当事者の山本純一郎さんと坂本恵美さんは、ブルーアイテムの配布スタッフを務めた。「無関心だった人が、考えるキッカケになったらうれしい。理解し合うって人と人が笑いあえてニコニコしていられるような、そんな感じかな」と、まぜこぜ社会を実感できたと話す。親戚が自閉症でイベントに参加したという70代の男性も、「原宿は敷居が高かったけど、いろんなファッションの人がいて、手話を使っている人もたくさんいて、みながとても楽しそうなので、今まで自分は狭い価値観の中で生きてきたんだなと感じて新鮮です」と感激した様子で語ってくれた。
煩わしさや溝を超えて
一方、おもはらの森でのライブに出演した、自閉症とともに生きるラッパーのGOMESS君は、「まぜこぜで幸せになる人もいるかもしれないけど、なれない人もいる。まぜこぜになることで今まで平穏に暮らしていた人が巻き込まれることもあるし、余計なお世話というのも感じる」と疑問を投げかける。「でも、Get in touchはそんなこともわかっていて、その溝を埋めるために闘っている団体なんだと思う。だから興味がある」