JR東京駅の北陸新幹線ホームにある売店に立ち寄った安倍晋三(しんぞう)首相(中)。森喜朗(よしろう)元首相(右)=2015年4月11日、東京都千代田区(代表撮影)【拡大】
首相は福井に入ると、当初日程になかった福井駅を突然視察した。福井駅周辺は北陸新幹線の延伸を見越して開発が着々と進んでおり、首相はすでに完成している北陸新幹線の駅部分で担当者から説明を受け、記者団に「大変強い地元の熱意を感じた。一日も早く福井までという気持ちは当然だ」と福井までの先行開業に理解を示した。3週間前には、側近の加藤勝信官房副長官(59)を北陸新幹線延伸の作業現場に派遣し、先行開業の実現可能性を探っていた。
福井は、首相が“将来の日本のリーダー”として目をかける自民党の稲田朋美政調会長(56)の地元でもある。先行開業を実現するには、想定していなかった福井駅での折り返し運転をするための線路やホームの新設という問題のほか、用地買収のスピードアップなどに追加費用も必要となるが、首相周辺は「首相は先行開業に向け『稲田氏に汗をかいてほしい』と期待している」と語る。
福井までの先行開業をめぐっては、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が夏までに結論を出すことになっている。稲田氏が首相のバックアップを受けて先行開業に道筋を付けることができれば、当選4回の稲田氏にとって今後のステップアップに向けての大きな実績となるに違いない。