一つ前の組では藤田の同期、松森彩夏が7アンダーで18番を迎えてパーオン。ここからまさかの3パットで初優勝を逃し、藤田の逆転優勝はプレーオフに向けたパットの練習中に大歓声で知った。涙があふれ出た。
松森と同組の人気者、イ・ボミも18番で短いパーパットを外し、出場4試合連続の2位に終わった。うれしくないツアー新記録に「運がついていなかったですね」。ただし安定した実力ゆえの珍記録ではある。
先に通算6アンダーでホールアウトしていた表純子にとっては意外な幕切れだった。「優勝スコアは2桁アンダーだろう」と思っていたが、上位陣が次々スコアを落とし、あれあれと準備を始めたところで藤田の劇的優勝パット。終わってみれば1打差の2位は、途中で何度も逃した再三の好機が惜しまれた。
首位と2打差の通算5アンダーには最終日イーグル発進で66をマークした成田美寿々や復活優勝を狙った原江里菜らが食い込み、大会を盛り上げた。さて来季はどんなドラマが。(EX編集部/撮影:松永渉平、戸加里真司/SANKEI EXPRESS)