「サーモンのマリネと雲仙トマトのアグロドルチェ_イチゴドレッシング」は厚切りされたサーモンと、今が旬を迎える雲仙トマト、小カブなど季節の野菜の恵みを味わえる=2015年4月20日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)【拡大】
「さあ、どうぞ」とシェフ。パスタに砂糖?と味が想像できず、戸惑っていたら「イタリアの最北端、フリウリ=ベネチア・ジュリア州のチャルソンスという名のパスタなんです。甘くて不思議な味わいなんですが、はまる人も多いんですよ」と笑顔を見せる。
恐る恐るフォークで一口。まず口の中に広がるのは、ほのかな甘味とチーズのまろやかな味わい。続いて、果実の甘さが加わって複雑な味を作り出す。ピューレしたジャガイモ、レーズンやリンゴ、ミントをパスタ生地で包み込んでいるという。
食べ進むうちにもっと食べたくなるような、癖になる味だから不思議。そういえば、13世紀の神聖ローマ皇帝の時代には、パスタに砂糖やシナモンをふりかけて食べていたという記録もあるから、伝統的なパスタ料理の一つといえるのかも…。
「チャルソンスは、ぼくが修業した北イタリアでは伝統的な料理で、女性はけっこうお好きな方が多いはず。イタリア料理は食材を生かす調理法なので、手を加えるのは極力控え、食材に合わせた調理法を心がけています」と水谷シェフ。