発酵キャベツと豚の煮込み料理のシュークルートガルニ(2580円)は自家製ソーセージに豚のタン、ベーコン、豚もも肉の塩漬けがふんだんに盛られていてボリュームもたっぷり=2014年12月1日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)【拡大】
【京都うまいものめぐり】
京都の肉系フレンチとして有名な「ビストロヤナギハラ」。河原町通に面しているにも関わらず、昔ながらのウナギの寝床の民家を改造した店は思わず見過ごしてしまいそうなほどひっそりとしたたたずまい。大きなガラス扉を開くと左横に大きなワインセラーがしつらえられ、店内のあちこちにある子ぶたの置物が出迎えてくれる。テーブル席10席、カウンター2席のこぢんまりした家庭的な雰囲気も魅力的だ。
「私自身、肉好きなので、メーンはほぼ肉系でそろえています。一皿でお二人が分けられるように、ポーションは若干大きめ。かなりおなかいっぱいになりますよ」とシェフの柳原秀雄さん。
たっぷり、もたれない
例えば前菜でおなじみの「田舎風お肉のパテ」。オリーブやピクルスを彩りよく添えているが、パテは2センチを超えるほどの厚みがあり、その大きさに驚かされる。ほどよい塩味とピリッとしたスパイス使い、そしてねっとりとしたパテの味わいは、思わずワインをお願いしたくなるほどだ。