病院幹部によると、この病院では25日だけで約30人の赤ちゃんが誕生した。医師と看護師は数日間寝ずに活動を続けた。
アニタさんの家族は全員無事だった。しかし、自宅があった地区は多くの建物が倒壊し死者も出た。「子供が生まれたのはうれしい。でも、同じ日に多くの命が失われた。とても複雑だ」とアニタさん。「でも、近所の人もみんな、新しい命の誕生を喜んでくれた」とはにかんだ。子供が成長して物心がついたら、この日の出来事を語り命の尊さを教えるつもりだ。(共同/撮影:早坂洋祐、AP、共同/SANKEI EXPRESS)