ネパール大地震発生から1週間となった2日、ネパール政府は40万張りのテントがさらに必要だと明らかにした。国内の被害は家屋など建物の全壊が約15万戸、半壊が約15万戸に上り、避難生活者用のテントの配給が急務になっている。
ネパール警察当局などによると、国内の死者は6841人、負傷者は約1万4000人。中国やインドなど近隣国を含めた死者は6900人を超えた。ネパールの地元メディアによると、4月25日の大地震の震源に近い中部ゴルカ地区で2日、マグニチュード(M)5.1の地震があった。大地震の余震とみられる。
精神面のケア重要
ネパール大地震で派遣された日本の国際緊急援助隊。各地の消防や警察、民間などからの人員で構成される救助、医療の両チームに加え、自衛隊の医療援助隊も現地入りしている。東日本大震災で被災地支援に携わった隊員も多く、教訓を生かした懸命の活動が続く。
首都カトマンズ中心部にある軍のグラウンド。発生1週間を迎えた2日もテントが立ち並び、約2500人が避難生活を送る。陸上自衛隊中心の医療援助隊は1日に全隊員約110人がそろい、2日から本格的に避難所での治療を開始した。