日中は強烈な日差しと暑さに見舞われるカトマンズだが、夜は冷え込む。以前からの膝の痛みが悪化し、はれてしまった女性のシャンタマヤ・マジさん(47)は「遠くから助けに来てくれて感謝している。痛みも和らいだ」と、湿布を貼ってもらった膝をさすった。
隊長の中川博英1佐は「恩返しをしたい。心を込めてやろうと隊員に伝えている」と始まったばかりの活動を見据えた。(共同(SANKEI EXPRESS)
≪「雪崩だ、大きいぞ」 邦人登山家が証言」≫
大きな地響きがしたかと思うと、直後に猛烈な勢いで雪煙が襲ってきた-。ネパール大地震で起きたエベレストの雪崩に遭遇し、今もベースキャンプにとどまる日本人登山家の仙波孝康さん(50)=東京都中央区=が2日までに共同通信の電話取材に応じ、恐怖の瞬間を振り返った。
4月25日昼ごろ、ベースキャンプのテントの中にいた仙波さんは、ゆっくりとした横揺れを感じ、急いで外に出た。エベレストの稜線を見ると、突然「ドーン」と大きな音がした。白い雪煙が大きく舞い上がり、自分の方に来るのが見えた。