強化合宿で練習する中矢力(なかや・りき)=2015年5月5日、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンター(共同)【拡大】
ロンドン五輪銀メダルの中矢はライバル関係を「2人とも1番手。意識しないようにしても、せざるを得ない」と評する。「どっちが抜け出すかは今回の世界選手権で決まる。抜け出た方がリオ五輪へより近づく」と語気を強め、練習ではブラジル勢や1階級上の選手を相手に寝技や背負い投げの強化に努めた。
2枠目で選ばれた大野は腰痛により別メニューで調整。胸のすくような内股を誇るが、昨年の世界選手権は4回戦で無名選手に一本負け。「どんな相手にも投げて勝つのが本当のチャンピオン」と雪辱に燃える。25歳の中矢、23歳の大野がロンドン五輪後の世界を制覇し続け、73キロ級は日本男子の看板階級。井上康生(こうせい)監督は「現状では世界のトップを走っている」と全幅の信頼を寄せている。(SANKEI EXPRESS)