3万6000人のランナーが都心を駆け抜ける東京マラソン(産経新聞社など共催)が22日行われ、男子はエンデショー・ネゲセ(26)=エチオピア=が2時間6分0秒で優勝した。日本勢トップは、今井正人(30)=トヨタ自動車九州=の7位で、2時間7分39秒(日本歴代6位)の好記録だった。
午前9時10分。気温8度の肌寒い中、東京都庁前をスタートし、皇居前、銀座、浅草など東京の名所を駆け抜けた。男子は8月の世界選手権(北京)の代表選考を兼ね、今井は「世界切符」を確実にした。女子はベルハネ・ディババ(21)=エチオピア=が勝った。
国際テロ情勢が緊迫する中、ペットボトル飲料の持ち込みが禁止されるなど厳戒態勢が敷かれ、約1万人が警備に当たった。走りながら不審な動きに目を光らせる警視庁の「ランニングポリス」も初めて導入され、レースは無事に終了した。また、海外ランナーを外国語で案内する「多言語対応ボランティア」も初めて導入された。
≪世界切符 「ここからが本当の勝負」≫
日本勢トップの7位でフィニッシュした今井正人は、やり遂げた、と言わんばかりに右手を握った。2時間7分39秒。10回目のフルマラソンで日本歴代6位の好タイムをたたき出した。