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脱電機路線にOB苦言 「ソニーよ、創業理念取り戻せ」 (3/3ページ)

2015.5.8 08:30

記者会見でAV機器事業の分社化について説明するソニーの平井一夫社長=2015年2月、東京都港区(ロイター)

記者会見でAV機器事業の分社化について説明するソニーの平井一夫社長=2015年2月、東京都港区(ロイター)【拡大】

  • 中国・上海市のソニーストアで、プレイステーション4の購入者第1号となり、箱を掲げ喜ぶ人=2015年3月20日(共同)

 06年には、ダンスを踊る試作機を公開し世界中を驚かせた人型ロボット「QRIO(キュリオ)」からの全面撤退も決めた。

 現経営陣は採算重視

 現経営陣は中期計画で、電機の各事業の分社化を進め、採算を厳格にコントロールする方針を打ち出した。投資を絞り込むテレビとスマートフォンの事業は売却の可能性を否定していない。

 平井氏は「引き続きOne Sony(ワン・ソニー)を合言葉に求心力を発揮していく」と訴える。だが分社化は、EVAによる利益管理の延長線上にある考え方だ。創業者の経営理念は置き去りにされたままだ。

 ロボット事業を率いた元上席常務の土井利忠氏は、技術者が理想工場の理念の下に集い、心理学で言う「フロー状態」に入っていたことが、ソニー躍進の原動力だったと考えている。スポーツ選手が心身を限界まで使い、最高の結果をだした時に体験する「ゾーン」と同じ状態だ。

 土井氏は現在、フロー状態をつくり出す経営理論を提唱し、数々の著書を出版している。参考になればと、平井氏に献本を続けているが「反応が返ってきたことはない」という。(SANKEI EXPRESS

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