「劇団☆新感線」の舞台を20台近いHDカメラを駆使して編集・映像化し、映画館の大スクリーンで上映する人気シリーズ「ゲキ×シネ」の最新作は「蒼の乱」(いのうえひでのり演出、中島かずき作)。伝説の武将、平将門の一生をモチーフに同志の女の苛烈(かれつ)な人生を描いた歴史ファンタジーで、天海祐希(47)や松山ケンイチ(30)が昨春、東京と大阪で上演したものだ。
権力者に反旗を翻し、国を追われた孤独な渡来女、蒼真(そうま、天海)と、理想に燃えて愚直に生きる坂東の若武者、将門小次郎(松山)が京の都で出会い、ほどなく結ばれた。だがそれもつかの間、将門は壮大な野望を胸に抱き、蒼真の反対にも耳を貸さず、自ら朝廷との戦いへと飛び込んでいく。
芝居で初めて1人2役を演じたという平幹二朗(ひら・みきじろう、81)の役どころは、東国で反乱を起こすよう将門をたきつける蝦夷の長、常世王(とこよおう)と、その兄で天皇に次ぐ地位に就いた奥の大殿(おおとの)だ。