外国人客への情報発信強化
箱根町は8日、避難指示が町内のごく一部に限られることを強調した新しい地図「噴火警戒レベルマップ」をホームページ上で公開した。町のほぼ全域にわたる東西十数キロ、南北10キロ弱を掲載したことで、赤い円で示された大涌谷の半径約300メートルの避難指示区域が小さく見える。
これまで公開していた地図は、通行止めとなっている大涌谷を中心に数キロ四方をクローズアップしたものだったが、「箱根全体が危険だと思われる恐れがあった」(箱根町企画観光部の吉田功部長)ため、新たな地図の公開に踏み切った。
年間約17万人が訪れる外国人観光客への情報発信も重視。箱根町観光協会と協力し、大涌谷周辺の立ち入り規制エリアを示す日本語版と英語版の地図(A4判)の無料配布を始めた。中国語、韓国語の地図も作成中だという。
箱根町観光協会の譲原清彦事務局長(62)は「安全・安心な箱根の観光スポットを選び、楽しんでもらいたい」と訴えている。(SANKEI EXPRESS)