5月6日、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事(右)と対談する米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長。席上、株価の割高さに言及し、バブル発生への警戒感を示した=2015年、米国・首都ワシントンのIMF本部(ロイター)【拡大】
一方、5月8日に発表された4月の雇用統計は堅調な結果だった。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は22万3000人増で、20万人の大台を2カ月ぶりに回復。米国経済が1~3月期の足踏みから抜け出したとの印象を強めた。
FRB内でも米国経済の堅調さに注目する声が上がっている。シカゴ連銀のチャールズ・エバンス総裁(57)は7日、米メディアとのインタビューで4~6月期の成長率は3%まで回復するとの見方を強調。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)も含め、「今後FOMCを開くごとに政策金利について話し合うし、利上げ開始のプロセスが始まる可能性がある」と述べた。
数多くのハードル
ただしイエレン氏の胸中は複雑だ。4月の失業率は5.4%で08年5月と同水準の低さだったが、フルタイムでの勤務を望みながらパートの仕事しか見つからない人の数は08年4月当時より130万人以上多い。6カ月以上の失業者数も約100万人高い水準にとどまったままだ。