貫禄たっぷりにレッドカーペットから観客の声援に応える仏女優、カトリーヌ・ドヌーブさん(右)とエマニュエル・ベルコ監督。作品はカンヌ国際映画祭のオープニングを飾った=2015年5月13日、フランス・カンヌ(AP)【拡大】
コンペティション部門には、米国のガス・バン・サント監督(62)が富士山麓の青木ケ原樹海を舞台に自殺志願者の出会いを描く「ザ・シー・オブ・ツリーズ」に米俳優、マシュー・マコノヒーさん(45)とともに渡辺謙さん(55)が出演。台湾の侯孝賢監督(68)が台湾女優のスー・チーさん(39)をヒロインに唐代の女性刺客を描いたアクション時代劇「黒衣の刺客」には妻夫木(つまぶき)聡さん(34)が出演している。このほか、豪女優、ケイト・ブランシェットさん(46)と米女優、ルーニー・マーラさん(30)が同性同士でひかれていく女性たちを演じた英国のトッド・ヘインズ監督(54)の「キャロル(原題)」など話題作が並ぶ。
開幕式に先だち、審査員長を務める米映画監督コーエン兄弟の兄、ジョエルさん(60)は「審査員として自分なりの判断や分析にこだわりすぎると、他人の意見が聞こえなくなる。関係者としてではなく、まず観客の一人として素直に作品をみたい。そして、最も楽しめて、最も多くのことを感じられる作品を選びたい」と話した。