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チェチェン紛争 欧州の立場で描きたかった 映画「あの日の声を探して」 ミシェル・アザナヴィシウス監督 (1/4ページ)

2015.5.1 15:25

「チェチェン人=テロリストというプロパガンダを払拭し、彼らは血の通った人間なんだと訴えたかった」と語るミシェル・アザナヴィシウス監督=2015年3月18日(ギャガ提供)

「チェチェン人=テロリストというプロパガンダを払拭し、彼らは血の通った人間なんだと訴えたかった」と語るミシェル・アザナヴィシウス監督=2015年3月18日(ギャガ提供)【拡大】

  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「あの日の声を探して」(ミシェル・アザナヴィシウス監督)。公開中(ギャガ提供)。(C)La_Petite_Reine/La_Classe_Americaine/Roger_Arpajou

 第84回米アカデミー賞レースを席巻したフランスの白黒無声映画「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督(48)が、新作のヒューマンドラマ「あの日の声を探して」で描いたのは、凄惨(せいさん)を極める現代のチェチェン紛争の実態だ。

 1999年、ロシアがチェチェンへ侵攻。チェチェン人の両親はロシア兵に因縁を付けられた揚げ句、銃殺され、9歳の少年、ハジ(アブドゥル・カリム・ママツイエフ)は、赤ん坊の弟を抱きかかえ、その場から逃亡した。命からがらたどり着いた他人の家の玄関に弟を置いた後、放浪生活へ。精神的なショックで声を失ったハジは、やがて戦況調査でフランスから派遣されたEU職員、キャロル(ベレニス・ベジョ)と出会い、共同生活を始める。

 アザナヴィシウス監督は「悲劇的な状況に置かれた人間を常に描きたいと考えています。『アーティスト』もそうでしたね」と映画作りへの姿勢を示したうえで、「これまでチェチェン紛争がフィクション映画で語られたことはなかったし、強いロシアの立場からではなく、無力な欧州の立場から描きたかったのです」と強調した。

暴力は加害者も巻き込む

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