記者会見する三菱東京UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長(中央)=2015年5月15日、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(飯田耕司撮影)【拡大】
今期は縮小予想
本業のもうけを示す実質業務純益は5グループの傘下銀行の合計で9.2%増の3兆1771億円となった。多くの銀行で海外貸し出しが増加したことが貢献した。
16年3月期の最終利益の予想は、5グループの合計で2兆6800億円と縮小する見通し。三井住友、みずほ、三井住友トラストは増益予想だが、三菱UFJとりそなは減益を見込んだ。
≪海外シフト浮き彫り 国内では利ざや稼げず≫
大手銀行5グループの2015年3月期連結決算は、海外事業が業績を下支えする状況が一段と鮮明になった。国内業務は、企業業績が回復しているものの資金需要の盛り上がりは鈍く、利ざや縮小が止まらない。特にメガバンクは海外展開を加速しており、当面は利益拡大の大部分を海外業務に依存する状況が続きそうだ。
三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長(61)は「国内の貸し出し利ざやは、縮小スピードが落ちてきたものの止まっていない。(縮小分は)海外での貸し出しで埋めた」と説明した。
日銀によると、国内貸し出しは増加を続け、業種や地域的な広がりも出てきた。だが貸出先を拡大しようとする銀行間の競争は激しく、利ざや縮小分を貸し出しの増加で補う状況には至っていない。