5月15日のインディアンズ戦の六回、苦しい展開に宙を見上げるレンジャーズの藤川球児(きゅうじ)=2015年、米テキサス州アーリントン(リョウ薮下撮影)【拡大】
米大リーグ、レンジャーズは17日、救援右腕の藤川球児(きゅうじ)投手(34)をメジャーでプレーできる40人枠から外し、戦力外にしたと発表した。ウエーバーで獲得を希望する球団がなければ、27日までにマイナー行きなどの対応を決める。退団を望めば、プロ野球の球団とも交渉可能な自由契約となる。
ダニエルズ・ゼネラルマネジャー(GM)は「救援陣を変える必要性を感じていた。彼はある程度良くなっていたが、今はブルペンの助けにならないと判断した」と説明。バニスター監督は「藤川は以前のような速球ではなかった。現時点でわれわれには時間がない。(良くなるまで)待てなかった」と語った。
メジャー3年目の藤川は、オープン戦終盤で右脚付け根の張りを訴えて故障者リスト(DL)に入り、14日に戦列復帰。14日は八回の1イニングを三者凡退に抑えたが、続く15日は五回途中から登板し、1本塁打を浴びるなど2/3回を2安打3失点だった。2試合で1回2/3を投げて防御率は16.20。