5月15日のインディアンズ戦の六回、苦しい展開に宙を見上げるレンジャーズの藤川球児(きゅうじ)=2015年、米テキサス州アーリントン(リョウ薮下撮影)【拡大】
2度の登板だけで藤川に厳しい判断が下された。ダニエルズGMは「日本時代は直球とスプリットだけで試合を支配していた」と何度も口にした。マイナーでのリハビリ登板が始まると、球速アップを要求され、カットボールを使わないように指示されることもあった。夏場の完全復活を描いていた藤川は、球速よりも制球力、豊富な経験を生かした駆け引きが今の持ち味でもあるだけに「直球主体にと言われても…」と戸惑いは隠せなかった。米国に残るか、日本球界復帰か。右腕の決断は-。(共同/SANKEI EXPRESS)