本殿の裏へ回った。素鵞社(そがのやしろ)が建つ。スサノオが祀られている。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した英雄だ。今も本殿を見守っているかのようだ。
本殿西側の塀。小さな参拝所が設けられていた。大国主大神は西向きに鎮座していると伝えられる。地元の男性がにっこり笑っていった。
「願い事があれば、ここから拝むのが一番です」
実はひとつ、願い事があった。改めて拝むことにした。
参道にもどる。甘味処「みちくさ」に入る。名物のぜんざいを注文。ぜんざいとは「神在(じんざい)」に起因するとの説がある。旧暦10月、全国から神々が集まり、「神在餅」がふるまわれるという。お椀(わん)が運ばれてきた。焼きたての餅。甘く煮た小豆。ほっとする。
帰路。先に買った文庫本を読んだ。古代史の闇。現場を踏んだ直後だけに生々しく迫ってくる。(塩塚保/SANKEI EXPRESS)
■逍遥 気ままにおちこち歩き回ること。