実際、FBIがシカゴ行きの便を調べたところ、ロバーツ氏の座席(A3)とその前の座席(A2)の電子ボックスが改竄(かいざん)されていたという。
ボーイングは主張否定
ロバーツ氏はこうした不正アクセスについてツイッターで「過去5年間の私の唯一の関心事は航空機のセキュリティーを向上させることだった」とつぶやき、FBIを批判した。ロバート氏は過去、エアバスのA320とボーイングの737-800、737-900、757-200について、機内娯楽システムの脆弱(ぜいじゃく)性をFBIに訴えていたという。
しかし、FBIは今回の捜査令状請求書類で「ロバーツ氏には機内娯楽システムや飛行制御システムに不正アクセスを試みる能力や意図があり、シラキュースで拘束しなければ公共の安全を危険にさらしていた」と指摘する。
また名指しされたボーイングも機内娯楽システムは「飛行・運航系のシステムと分離させてある」と主張し、ロバーツ氏の主張を否定しており、騒ぎが収まる気配はない。(SANKEI EXPRESS)