「大阪都構想」の住民投票否決を受けた記者会見で政界引退を表明した橋下(はしもと)徹大阪市長=2015年5月17日夜、大阪市北区(門井聡撮影)【拡大】
「修正主義」が何を指すのか不明だが、首相に批判的な欧米メディアや中国がレッテル貼りでよく使う表現だ。首相は、証拠資料もない「慰安婦の強制連行」や、戦前の日本を一方的に悪と決めつけた自虐的な歴史観を、国内外に向けて正当に「修正」しようとしているに過ぎない。自民党議員ならば、不当に日本をおとしめる「修正主義」の誤解を解くべく汗をかくべきところを、むしろレッテル貼りに加担しているようにみえる。
首相は都構想の住民投票翌日の18日、雑誌「正論」のインタビューで、橋下氏に「今後とも強いリーダーシップや国民に訴えかけていく力を生かしていただきたい」とエールを送った。やはり橋本氏の政界引退は首相にとって痛恨のようだ。(酒井充/SANKEI EXPRESS)