東京外国為替市場の円相場が7年10カ月ぶりの円安水準をつけた5月26日、東京株式市場の動きを示す株価ボードには値上がり銘柄と値下がり銘柄が交錯した=2015年、東京都内(AP)【拡大】
午後に入り、欧州勢が市場に参加すると一段のドル買い円売りが進んだ。「ギリシャ債務問題を嫌気したドル買いユーロ売りが、円ドル相場に波及した」(外為ブローカー)との声も聞かれた。
年内の米利上げ観測が再び強まっていることを背景に、外国為替市場の円相場が約7年10カ月ぶりの円安ドル高水準を付けた。市場にはさらに円安が進むとの見方もあり、輸入品価格の上昇による中小企業や家計への悪影響が懸念される。
今回の円安のきっかけとなったのは、22日の米連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長(68)による「年内のどこかで利上げするのが適切」との発言だ。さえない経済指標が相次ぎ、市場では米利上げ時期が来年以降にずれ込むとの見方が強まっていたが、議長発言で再び年内利上げ期待が高まった。
プラスにはならない
円安は輸出企業にとって採算改善や競争力強化という恩恵がある一方、家計や中小企業のコスト増につながる側面もある。