14日に新経営計画
11日の東京株式市場でシャープの株価が急落し、終値は前週末比68円安(26.35%下落)の190円となった。約1200億円の資本金を99%以上減資して1億円以下にすると9日に報じられ、先行きに対する不安から売りが広がった。
朝方には一時、値幅制限の下限いっぱい(ストップ安)の80円安まで下落した。その後は安値圏でもみ合い、午後も軟調な値動きが続いた。
長期的には、減資後に再び増資すると見込まれる。証券アナリストは「増資すれば発行済み株数が増え、既存株式の価値が希薄化する」と売り材料を指摘した。
シャープは11日、「資本政策を含む新中期経営計画を策定中であり、14日に公表予定」とするコメントを発表した。アナリストは「金融機関などの有効な支援策に期待したい」と話した。
≪再建へ税負担軽減図る 既存株主には迷惑≫
経営再建中のシャープが1200億円の資本金を1億円に減らすことを検討している。99%以上の減資という異例の措置だ。その狙いと、今後予想される動きをQ&A形式でまとめた。