香菜や唐辛子などタイ料理に欠かせない香辛料やハーブを説明するナライン・キアッティヨチャロエンさん。上方に設置された大きな鏡で手元もはっきりわかる=2015年4月16日、タイ・首都バンコク(佐野領撮影)【拡大】
本格的な仕上がり
まずは座学からスタート。インストラクターのナライン・キアッティヨチャロエンさん(54)が実演しながら、笑顔で調理のポイントを教えてくれる。タイ料理独特の風味を支える調味料やスパイス、ハーブの使い方にはいろいろな発見がある。
強い香りを放つ香菜は、葉だけでなく、根も大切に使う。よく水洗いして、みじん切りにした根は、タイ風チャーハンや揚げ春巻きに独特のうまみを加えてくれる。辛みを加える唐辛子は小さい種類ほど辛みが強く、料理によって巧みに使い分ける。砂糖はココナツヤシの樹液から作るパームシュガーを使うと、加熱したときにコクがでる-といった具合だ。
実物の食材を味見しながら、こうしたタイ料理の基礎知識を身につけられるのが楽しい。小売店の店頭で探しやすいように、食材のパッケージを教えてくれる気配りもある。