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Japan Street Lens 清潔な電車から見える「美しい心」 (2/3ページ)

2015.5.29 16:25

東急田園都市線の「つくし野」駅近くの車庫では早朝、車両を清掃する作業員が、窓を手できれいに拭き、車体をモップで一生懸命に磨く姿があった=2014年12月27日、東京都町田市(デイモン・コーターさん撮影)

東急田園都市線の「つくし野」駅近くの車庫では早朝、車両を清掃する作業員が、窓を手できれいに拭き、車体をモップで一生懸命に磨く姿があった=2014年12月27日、東京都町田市(デイモン・コーターさん撮影)【拡大】

  • 東急田園都市線の「つくし野」駅近くの車庫では早朝、車両を清掃する作業員が、窓を手できれいに拭き、車体をモップで一生懸命に磨く姿があった=2014年12月27日、東京都町田市(デイモン・コーターさん撮影)
  • 路面電車である都電荒川線の駅で、車両の前を笑顔で横切る歩行者。愛さずにはいられない電車の一つだ=2012年10月12日、東京都荒川区(デイモン・コーターさん撮影)
  • 都電荒川線の線路沿いには、きれいな花が植えられ、乗客の目を楽しませている=2012年10月12日、東京都荒川区(デイモン・コーターさん撮影)
  • 東京・巣鴨で民家のすぐわきを走る都電荒川線=2015年2月16日、東京都豊島区(デイモン・コーターさん撮影)
  • 東京メトロ有楽町線の桜田門駅のホームで電車を待つサラリーマン。ドアが指定された位置で停車するのは信じられない=2008年3月28日、東京都千代田区(デイモン・コーターさん撮影)
  • JR山手線の車両に駆け込むサラリーマン。青色のライトは、人を落ち着かせる効果があり、自殺防止策ととして設置されているという=2009年12月4日、東京都渋谷区(デイモン・コーターさん撮影)
  • 英国出身のフォトグラファー、デイモン・コーターさん=2010年9月22日(本人提供)

 ≪花が彩る都電 愛さずにはいられない≫

 昭和のレトロ感を残して路面を走る都電荒川線は愛さずにはいられない電車の一つだ。線路沿いには花が植えられ、乗客の目を楽しませてくれる。花を植えた沿線の人たちの思いに胸が熱くなる。個人主義のイギリス人は、乗客に楽しんでもらうために、沿線に花を植える人なんてまずいない。

 電車はもともとイギリスで発明されたものだが、電車事情を東京と比べると、とても胸を張れない。日本では、ホームで電車のドアが停車する位置が指定してあるのに驚いた。時刻だけでなくて、場所まで正確に停車するなんて! イギリスでは、ドアがどこに停車するか誰も予測できないから、電車が到着するやいなや、大勢の乗客がドアを目がけて一気に押し寄せる。

 日本の電車を取り巻く日常の景色や人々の仕事を撮ることで、日本社会の強さや日本人の精神性に迫ることができる。フォトグラファーとしての醍醐味(だいごみ)を感じ、創作意欲が湧いてくる。(写真・文:フォトグラファー デイモン・コーター/企画:海外メディアコーディネーター 瀬川牧子/SANKEI EXPRESS

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