東日本大震災で被災した宮城県の仙台市と石巻市を結ぶJR仙石線は30日、不通だった高城町(松島町)-陸前小野(東松島市)の10.5キロが復旧し、4年2カ月ぶりに全線で運行を再開した。地元にとって待望だった、県都と県内第2の都市の石巻をつなぐ鉄路が復旧し、復興加速への期待が高まっている。ただ、新設の駅がある高台では宅地の造成工事が今も続くなど新しい街づくりはなお途上で、「手放しでは喜べない」との声も上がる。
「友達と気兼ねなく遊べる」
午前5時25分、石巻駅のホームで上り一番列車の運転士に亀山紘石巻市長が花束を贈呈、市民とともに出発を見送った。乗車した石巻専修大2年の及川秀真さん(19)は「これまでバスを使っていたので、朝早くや夜遅い時間の移動は難しかった。これで友達と気兼ねなく遊べる」と声を弾ませていた。