天安門広場で記念撮影する中国人の観光客=2015年5月19日、中国・首都北京市(共同)【拡大】
人権団体によると、昨年は天安門事件25年と香港大規模デモに絡み、200人以上が拘束された。全国人民代表大会(全人代=国会)期間中などに拘束される陳情者や活動家は後を絶たず、少数民族や宗教の弾圧も続く。
人権派弁護士は「社会矛盾を解決するには、民主的な制度を取り入れ、国民を政策決定に参加させる必要がある。問題を解決せず抑圧を強めても抗議活動は増えるだけだ」と指摘した。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪「初めて聞いた」 語り継がれない歴史≫
天安門事件について現在、市民の間で語られることはほとんどない。中国共産党が事件に関する報道を禁じ、記念活動や追悼の動きも規制しているためだ。当時の記憶は「意図的に歴史から消されつつある」(北京の改革派学者)。
「初めて聞いた。そんなことがあったのですか」。現場近くにある飲食店で働く女性(24)は事件について聞いたり学校で教わったりしたことがないと話した。事件を経験した市民も「面倒な事態に巻き込まれることを懸念」して、子供たちに事件を語り継ぐことを避けるのが一般的だ。