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「愛の南京錠」Non!パリの決断 景観と安全破壊 世界遺産の橋で100万個撤去 (1/3ページ)

2015.6.2 00:01

首都パリのセーヌ川に架かるポンテザール橋で始まった「愛の南京錠」の撤去作業。南京錠が鈴なりになったフェンスがクレーンで取り外された=2015年6月1日、フランス(ロイター)

首都パリのセーヌ川に架かるポンテザール橋で始まった「愛の南京錠」の撤去作業。南京錠が鈴なりになったフェンスがクレーンで取り外された=2015年6月1日、フランス(ロイター)【拡大】

  • フランス・首都パリ

 パリのセーヌ川に架かるポンデザール橋に、世界中からやって来た恋人たちが永遠に結ばれることを願って取り付けた「愛の南京錠」の撤去が1日、始まった。周辺を含めると、その数は100万個、総重量が45トンに達し、世界遺産の一部である橋の欄干が重みで壊れたほか、景観が損なわれているためだ。日本も含め世界各地に、愛の南京錠を取り付ける名所があり、多くの観光客を呼び集めている。一方でパリと同様に撤去に踏み切ったところもあり、集客か景観保護かの論争が起きている。

 ナポレオン時代に建築

 「強力な最初の一歩だ。パリは愛の南京錠を望んでいないという観光客に向けた明快なメッセージになる」

 撤去を訴えてきた市民団体「ノー・ラブ・ロックス」の共同代表、リサ・アンセルモさんは地元テレビ局にこう語り、喜んだ。

 1日に始まった撤去作業では、南京錠が鈴なりになったフェンスごとクレーンでつり下げ、トラックに積み込み運び出された。橋を1週間封鎖して完全に撤去し、再び取り付けられないようガラスで覆う計画だ。

「自撮り」呼び掛け空振り

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