【Viva!ヨーロッパ】
イタリアといえば、ヨーロッパではフランス、スペインに次ぐ観光大国として知られ、年間約5000万人(世界5位)の外国人が観光客としてこの国を訪れている。ローマ、ナポリ、ミラノ、ベネチア…と観光スポットも豊富で、日本から何回も足を運ぶリピーターも多いが、意外と知られていない穴場が南部には点在する。よく長靴にたとえられるイタリア半島のくるぶしの部分に位置する人口約6万人の町、マテーラもその一つだ。
「欧州文化首都」に指定
マテーラはイタリア南部のバジリカータ州の州都ポテンツァの東方約60キロにある町で、旧市街地区には、石灰質の岩肌に作られた「サッシ(岩)」と呼ばれる洞窟住居群があることで有名である。「マテーラの洞窟住居」は1993年にユネスコの世界文化遺産に登録され、町は2019年の「欧州文化首都」に指定されることが決まっている。