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「愛の南京錠」Non!パリの決断 景観と安全破壊 世界遺産の橋で100万個撤去 (2/3ページ)

2015.6.2 00:01

首都パリのセーヌ川に架かるポンテザール橋で始まった「愛の南京錠」の撤去作業。南京錠が鈴なりになったフェンスがクレーンで取り外された=2015年6月1日、フランス(ロイター)

首都パリのセーヌ川に架かるポンテザール橋で始まった「愛の南京錠」の撤去作業。南京錠が鈴なりになったフェンスがクレーンで取り外された=2015年6月1日、フランス(ロイター)【拡大】

  • フランス・首都パリ

 ルーブル美術館前のセーヌ川に架かる長さ155メートル、幅11メートルのポンデザール橋は、ナポレオン時代の1804年にパリ初の金属製橋として建設された。一帯はユネスコの世界遺産に指定さている。

 「自撮り」呼び掛け空振り

 AFP通信や米CNNテレビ(電子版)によると、恋人同士が2人の名前を書いた南京錠を取り付け始めたのは2008年頃。きっかけはイタリアで06年に発刊され、翌年に映画化された恋愛小説「君が欲しい」。この中で、恋人同士がローマにあるミルヴィオ橋の街灯の下で愛を誓い、街灯に2人の名前を書いた南京錠を取り付け、鍵をテヴェレ川に投げ込む場面があった。これがローマで流行しパリに広がったという。

 ところが、ポンデザール橋ではブームが過熱し、12年頃から、橋への落書きのほか、観光客向けに安い南京錠を売る業者が徘徊し、スリなどの犯罪も目立つようになった。さらに昨年6月には欄干の一部が南京錠の重みで壊れる事態に。市は8月、南京錠を取り付ける代わりに橋の上での「自撮り」を呼び掛けるキャンペーンを展開したが効果はなく、安全と景観を守るため撤去を決断した。

日本ではモニュメント設置

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