「IKKO_心の格言200」(IKKO著/エムオン・エンタテインメント、1111円+税、提供写真)【拡大】
恋愛中はお互い「表現者」
結婚もそうですね。「将来が不安だから結婚したい」では、うまくいかないと思います。迷走しているときに一緒になった人とは、苦しみは分かち合えない。私は独身ですから偉そうなことは言えないのですが、「結婚したいから結婚する」ではなく、「この人となら、愛の形が変わっても一緒にいたい」と思える人に出会って初めて、結婚してほしいと思っています。
恋愛をしているときは、お互いに“表現者”として、いい面ばかりを見せようとする。でも、恋愛はいつかは終わります。“表現者”ではない素顔の自分を見せなければいけなくなる。恋愛が終わって、家族愛に変化したとき、それでも相手を許せるかが愛情なのではないでしょうか。
結婚して生活を共にすると、それこそご飯の炊き方や空調の温度、掃除の仕方まで違う。その違いを許せるか。ある程度、相手に合わせることが必要となります。相手に合わせられるのは、「好きだから」です。
私の姉が、こんなことを言っていました。「本当の愛って、相手のことをどこまで許せるかじゃないかしら」。相手のイヤなところをどこまで許せるか。相手の悲しみや苦しみを背負って、愛し抜けるか-。