grown&sewn定番のインディペンデント_スリム(上段左2点、2万6000円)とウィメンズのヒッコリーパンツ(上段右2点、2万8000円)。中段はマッカーサー(2万9000円)。下段右からウィメンズのヒッコリーパンツ(2万8000円)、カモフラージュパンツ(2万6000円)、メンズのインディペンデント_スリム2点(2万6000円)=2015年5月22日、東京都渋谷区のSHIPS渋谷店(東京都渋谷区)【拡大】
新たなスタンダード
グロウン&ソーンは、米ラルフ ローレンのデザイナーを務めたロブ・マグネスが2010年、ニューヨークのトライベッカに1号店をオープンしたことが始まり。程なく有名百貨店バーニーズ・ニューヨークで取り扱いも始まり注目される。
ウィメンズは2014年春夏シーズンからスタート。現在はトライベッカの直営店ほか全米の著名な専門店、セレクトショップで販売。日本ではSHIPSはじめ複数のセレクトショップで取り扱いがある。
パンツも得意だったロブがブランドを立ち上げたのは、アメリカのデザインとアメリカ人が作り出す衣料の双方の価値が低下していることに危機感を覚えたため。チノパンは、「チノ・クロス」と呼ばれるコットンをあや織りした生地で縫製されたパンツの一種で、19世紀中ごろに英仏の軍隊の制服に使われ、米国にも広がった。「自分のバックグラウンドを生かして、新しいアメリカンスタンダードを生みだしたい」と、歴史あるチノパンに再び活力を与えようとしている。
「メード・イン・USA」のこだわりはブランド名にも表れている。グロウン(grown)はアメリカン・コットンの栽培から生地の縫製(ソーン=sewn)まで責任を持つという誇りが込められている。