健闘をたたえ合うラファエル・ナダル(左)とノバク・ジョコビッチ=2015年6月3日、フランス・首都パリ(ロイター)【拡大】
テニスの全仏オープン第11日は3日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス準々決勝で前回準優勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が6年連続10度目の優勝を目指したラファエル・ナダル(スペイン)を7-5、6-3、6-1で破り、5年連続でベスト4に進出した。
第3シードのアンディ・マリー(英国)は第7シードのダビド・フェレール(スペイン)に7-6、6-2、5-7、6-1で勝った。
ジョコビッチが全仏で過去6戦全敗だったナダルを狙い通りに攻略した。「試合前に準備したプランを実行するのは簡単ではない。でも、それができた」と誇らしげだった。最大の難関を越え、男子で史上8人目の四大大会全制覇の快挙まで、あと2勝とした。
「相手に気持ちよくプレーさせない」と緩急をつけることを意識した。第1セットの第2ゲームでは緩いボールを返し、隙を突いて鋭く打ち込んだ。4ゲームを先取しながら追い付かれる嫌な展開だったが、6-5の第12ゲームはドロップショットを効果的に使ってブレーク。その後は、ほぼ一方的に押し切った。