ウォーカーは皮肉を連発する偏屈な中年男。素直で賢かった少年時代の夢といえば、科学者になることで、11歳のときに空中浮遊できる「ジェットパック」を発明したほどだ。自分がいれば世界を今よりもずっと良いものにできる-とさえ確信していた。だが、そんなウォーカーもやがて大人となり、それがどうやら事実ではないと知るや、自宅に引きこもってしまい、人生を無為に過ごしてしまう。
来日前、現地報道陣の取材に応じたクルーニーは「私たちの未来は運命や宿命として必ずしも定まったものではないんだ。未来を向上させることもできれば、ネガティブな考えや要素を持ち込んで、未来を壊すこともできる。それがこの映画が伝えたいテーマだと思うんだ」と強調した。実際、積極的に人生を切り開いていこうと意欲的なケイシーの登場で、ウォーカーは否が応でも自分の過去と向き合わなければならなくなり、やがて引きこもりとは違った人生を歩むよう、少しずつ軌道が修正されていく。
アイデアがよかった
ディズニー映画に初めて出演したクルーニーだが、決め手はバード監督の腕に惚れ込んだことによるものだ。「もともとバード監督の映画が大好きだったし、この映画が語っている内容もよかった。未来の語り口が気に入ったんだ。私たちの未来は自分でコントロールできるというアイデアがよかったね」