偉大な先輩たちの気の利いた言葉に薫陶を受け、さらに話芸に磨きをかけようと決意した児嶋一哉さん=2015年(寺河内美奈撮影)【拡大】
そこで僕は普通に「はい!」と答えればいいものを、「これは前に着ていたダッフルコートと似ていますが、違うやつなんです。似たようなものを2つ持っているんですよ」と、どうしようもなく真面目な返しをしてしまいました…。僕の余計なひと言で、5人ほど乗っていたエレベーター内は、一瞬変な空気に包まれたんですが、そこからが松本さんの真骨頂です。松本さんは「3つ目も見てみたいな」と一言。エレベーター内はどっと爆笑の渦に。同時に「チーン!」とドアが開き、松本さんは降りていかれました。
あんなカメラも回っていない所で、急にあんな面白い、キレ味も抜群、センスあるコメントが出せる松本さん。本当に鳥肌が立つほど格好良かったです。松本さんと同じ階で降りなければいけなかったのに、僕は思わず降りるのを忘れてしまいました。
やさしい! きよし師匠
最後は西川きよし師匠(68)。先日、初めてご挨拶させていただいたら、きよし師匠はその大きな目を見開きながら、「いつもキレる芸見てます。いや~本当によく計算されてますねえ」と言ってくださりました。僕は全然計算などしていませんが、僕の“キレ芸”を「計算してる」と褒めてくれたのは、きよし師匠が初めてです。いつも丁寧で、やさしいキャラクター通りの方でした。