天安門事件から26年となった6月4日夜、香港のビクトリア公園で行われた追悼集会に集まった若者たち。昨年の香港民主化デモの象徴となった黄色い雨傘を掲げる学生の姿もみられた=2015年6月4日、中国・香港(AP)【拡大】
中国の民主化を非現実的だと疑問視し、まずは香港における真の民主主義を確立することに集中すべきだと考える香港の若者たち。ただ、こうした民主化運動の“内向き化”に懸念を示す声もある。米AP通信は追悼集会に参加した19歳の大学生の声を紹介した。
「もちろん、われわれは香港で民主化のために戦わなければならないが、それは中国の民主化のために戦わなくてもよいということではない。その2つは矛盾しない」
追悼集会の主催団体で中心的な役割を果たしている香港の民主派議員、李卓人氏(58)も中国の民主化を支援する必要性を強調している。
「中国がわれわれ(香港)を変える前に、われわれが中国を変えなければならない」(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)