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東京海上 9400億円で米大手買収 生損保、海外展開の成否が生き残りの鍵に (3/3ページ)

2015.6.11 09:40

記者会見する東京海上ホールディングスの永野毅(つよし)社長=2015年6月10日午後、東京都千代田区(共同)

記者会見する東京海上ホールディングスの永野毅(つよし)社長=2015年6月10日午後、東京都千代田区(共同)【拡大】

 大手銀行では、三菱UFJフィナンシャル・グループがリーマン・ショック後に米モルガン・スタンレーに約9000億円出資した。その後、タイのアユタヤ銀行を約5360億円で買収。15年3月期連結決算で、邦銀初の純利益1兆円突破の原動力となった。

 国内市場は人口減少に加え、日銀による大規模金融緩和の影響で超低金利状態が長期化しており、十分な収益を上げづらい環境が続いている。国内金融大手は巨大市場の北米や、成長が期待できるアジアを中心に今後も事業拡大を狙うとみられる。

 ただ、買収候補の争奪戦は激しく、円安もあって買収額は巨額になっている。

 業界で過去最大となる今回の買収について、東京海上HDの永野毅社長は「コストを払わないことには、良い相手は見つからない」と述べ、金額に見合った買収効果があると強調したが、グループ全体に占める海外事業の比率が高まれば、その分、海外経済の変動リスクや地政学リスクも増大する。(SANKEI EXPRESS

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