先発の広島・黒田博樹=2015年6月12日、福岡県福岡市中央区・ヤフオクドーム(中川春佳撮影)【拡大】
プロ野球は12日、各地でセ・パ交流戦6試合を行い、福岡市のヤフオクドームでは広島がソフトバンクに6-0で勝った。広島の先発、黒田は、8回を6安打(奪三振4与四死球3)無失点に抑え、チームトップの6勝目(2敗)を挙げた。九回は中崎が三者凡退(奪三振2)にソフトバンク打線を封じ、完封リレーが見事に決まった。
広島打線は田中、鈴木誠、石原の3本塁打などで6点を奪った。ソフトバンクは一回1死二、三塁の先制機、八回2死満塁の好機を逸し、今季5度目の零敗を喫した。
交流戦トップを走っている好調ソフトバンクが、黒田の術中にはまった。藤井打撃コーチは、試合前から「とにかくまともな直球が来ない。ボールを動かしてゴロを打たせようとしてくる。高めを狙いたいけど、なかなか来ないと思う。走者を出したら特に、低めの厳しいボールに手を出さないように注意する」と警戒を強めていたが、まさに恐れていたことが現実となった。(SANKEI EXPRESS)