古巣カージナルスの選手と談笑するアストロズのジェフ・ルノーGM(右)=2013年2月25日、米フロリダ州ジュピター(AP)【拡大】
米大リーグ(MLB)の名門セントルイス・カージナルスの球団関係者がヒューストン・アストロズのデータベースに不正アクセスして、選手の個人データや他球団とのトレード交渉内容などの機密情報を入手していた疑いがあるとして、米連邦捜査局(FBI)と司法省が捜査していることが17日までに分かった。米プロスポーツ界を舞台にしたサイバー犯罪の真相は-。
FBIに捜査依頼
6月16日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)がスクープし、他の米主要メディアが追随した。報道によると、きっかけは昨年6月、アストロズのデータベースシステム「グラウンド・コントロール」が何者かによって不正アクセスされ、選手のトレードに関する情報がネットに流出したことだった。
事態を重くみたMLBはFBIに捜査を依頼。不正アクセスの経路をたどったところ、かつてカージナルスの複数の球団職員が住んでいた住居から不正アクセスされていたことが判明した。アストロズの「グラウンド・コントロール」には各選手に関するデータや今後のトレード、スカウト情報といった重要なデータが入力されていた。