東京都内で開かれた日韓国交正常化50年の韓国側記念行事であいさつする安倍晋三(しんぞう)首相(右)と、韓国・首都ソウル市内の日本側記念行事で演説する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領=2015年6月22日(共同)【拡大】
式典会場の前では、歴史認識で日本に謝罪を要求する市民団体が抗議集会を開いた。ソウルの日本大使館前でも、日本の朝鮮半島統治時代に徴用工や軍人として動員された人々や遺族ら数百人が抗議を行った。
≪中央日報「歴史的出発点に」≫
日韓の国交正常化から50年となる22日、韓国メディアは両国首脳が各国の記念式典にそれぞれ出席することになったことを歓迎する論調が目立った。保守系紙の中央日報は社説で「韓日関係の水の流れを変える歴史的出発点にならなければならない」と期待を込めた。
50年前の韓国は、日本との国交正常化に反対するデモで混乱を極めていた。当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(1917~79年)の命を受けて国交交渉に当たった金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相(89)は6月22日付の中央日報で、「日本が憎くても韓国が生きる道を切り開かなければならないと考えていた」と振り返った。