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【沖縄「慰霊の日」】いつか「平和の礎」へ 消えぬ呵責 (1/5ページ)

2015.6.24 09:30

仏壇の前で沖縄戦について話す大西正子さん=2015年6月22日午後、沖縄県那覇市(門井聡撮影)

仏壇の前で沖縄戦について話す大西正子さん=2015年6月22日午後、沖縄県那覇市(門井聡撮影)【拡大】

  • 沖縄全戦没者追悼式で平和の詩を朗読する知念捷(まさる)さん=2015年6月22日午後、沖縄県那覇市(共同)

 ≪親類13人亡くし…語り部・大西正子さん≫

 灼熱(しゃくねつ)の太陽が照りつける沖縄。「あの日はもっと暑かった」と語り部の大西正子さん(83)=那覇市=は言った。70年前の6月23日、米軍管理下の野戦病院で沖縄戦が終結したことを知った。米軍の艦砲射撃で自らも両足を負傷し、13人もの親類を亡くした。生き延びたという良心の呵責(かしゃく)から、肉親の名が刻まれた平和祈念公園(沖縄県糸満市)にある石碑「平和の礎(いしじ)」を、いまだに訪ねることができない。住民を戦闘に巻き込んだ地上戦の“傷”は、今も沖縄の人々の心を苦しめる。

 砲弾くぐりさまよう

 「私だけ生き残ってさ、良かったのかって思うよ。今でも苦しいさ」。ちょうど70年となる朝を大西さんは自宅で迎え、亡くなった親族13人に静かに祈りをささげた。

 米軍の艦砲射撃から逃れようと、あてもなく沖縄本島をさまよった記憶は今も脳裏に焼きついている。

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