【垣花正のハッピー日記】ニッポン放送ラジオパーソナリティー、垣花正(かきはな・ただし)さん(ニッポン放送提供)【拡大】
アナウンサー歴21年、初めて「舞台役者」を体験しました。大好きな劇団「三ツ星キッチン」の公演「DREAM」(6月17~21日、東京・中野ザ・ポケット)で、です。三ツ星キッチンは、笑って泣いて元気になれる、日本人による日本人のためのミュージカルを目指す劇団です。
三ツ星キッチンの人気キャラクター、高田安男ちゃんは、リストラされたオタクサラリーマンで、かなりぶっ飛んだキモかわいいビジュアル。しかし安男ちゃん、ひとたび歌いだすとめちゃくちゃかっこいい! 初めて三ツ星キッチンを観た人は面食らうでしょうが、2度目以降は安男ちゃんが覚醒して歌いだす瞬間を心待ちにしている自分に気づくでしょう。それはまるで時代劇の水戸黄門の印籠を出す瞬間を待つ感覚に似ています。
ミュージカルの「突然歌いだす違和感」がどうも苦手という方もいるでしょう。でも三ツ星キッチンにはそれがない。たぶん登場人物が自分の気持ちを歌っているから。もちろん気持ちの独白だけを歌にしているわけではなく、あふれでる気持ちが歌になっているんですね。だから観ているほうもお話にぐいぐい入っていく。