完封で両リーグ単独トップの9勝目を挙げた日本ハム・大谷翔平=2015年6月24日、北海道旭川市・旭川スタルヒン球場(高橋茂夫撮影)【拡大】
プロ野球は24日、各地でナイターなど6試合が行われ、日本ハムは大谷翔平の今季2度目の完封などでロッテを7-0で下した。大谷は両リーグ単独トップの9勝目。
大谷が5連敗中だったチームの苦境を救った。「完封して最後までいけて本当に良かった」と喜びをかみしめた。
プロ入り後、パ・リーグで唯一勝ち星がなかったロッテを力でねじ伏せた。三回2死三塁で岡田からこの日初めての三振を奪うと、四回は角中(かくなか)ら中軸を3者三振と尻上がりに調子を上げた。着々と11三振まで積み上げ、打たれた安打はわずかに3本。
一度もマウンドに足を向けることがなかった厚沢(あつざわ)投手コーチの目を引いたのは一回の初球だという。清田育宏(きよた・いくひろ)に対して外角低めに外れたボール球だったが「あの1球でこの試合を背負ってやるという思いが伝わってきた」とベンチにすごみさえ感じさせた。3年目で5度目の登板となった地方球場では計31イニング無失点と無類の強さも発揮した。(SANKEI EXPRESS)